この詩教材は、かつて1年生の教材として光村図書の教科書に提示さ れていたものです。 この方式で子供に力をつけるための教材として、適切なものと思います。 この方式の入門期の教材として、どの学年でも扱えるものです。 |
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イメージを描
くための読み方には、2つの方法があります。 1 展開法 私たちが普通に作品を読むように、始めから順に読ん でいく方法です。読むに従って情景や人物などが明らかにイメージ化できます。 2 層序法 ある視点から全体を見る読み方です。その視点に関する部分に焦点を当てて全体を見て息問題を解決していく読み方です。作品を一読してからの方法です。一度 に作品全体を見ていくのですから物語では読み込んだ後でなければ取り掛かれませんので、高学年が対象となります。でも、詩の場合は比較的簡単に取り掛かる ことが出来ます。 |
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題(0行)→雪が降っている。その中に子犬が
いる。 作者が男性。 |
1行目→語
り手が話しかけている。 2行目→「こんなに」から、雪の降り方がわかってくる。雪が激しく降っている。しかし、風はない。 倒 置法を使い、語り手の「子犬がこんなに雪が降っている中どこから来たの」という感情を強調している。 |
二連目 4行目→子犬が ある方向へ行きかけた。やさしくとめている。 5行目→雪が積もっていてお前には分からないかもしれないけれど 6行目→どぶがあるんだよ。 子犬は分かったのか違う方へ歩き出した。 7行目→再び止める。 8行目→そっちへ行くと垣根があるよ。 9行目→雪で分からないだろうが、バラ線(とげ とげのはり金)があって危ないよ。 |
三連目 11 行目→「さむいのね」と優しく語りかける。 12行目→傍に来たのでひどく震えている 子犬の様子がわかる。子犬がアップされる。語り手がしゃがむ。 ここでも倒置法。 13行目→呼びかける。様子を見ていた女性が心を決める。 14行目→立ち上がり、指示して歩き 始める。 |
1 どんな感 じがするか。 静か うるさい 寒い 温かい 2 どんな色を感じるか。 赤 黄色 緑 青 白 黒 灰色 3 語り手は、どんな人か。 男 女 大人 子供(みんなより大きい 同じ 小さい) どんな心の持ち主か 4 つぎの行の時の情景を想像して書きなさい。 三行目 八行目 十四行目の後 5 授業の感想 |
学習活動 | 時 間(分) | 指導の要点 主な発問 評価等 |
1 本時のめあてを確認する。 | 1 | ・この詩はど んな感じがするか。 |
2 テレビの存在を知り
映してみる。
| 5 | ・みんなテレビをもっているんだよ。 ・ 先生の顔を映してごらん。 |
3 題から1行ずつ視写しながら、
イメー ジ
を作っていく。 (随時音読する) | 17 | ・子犬と小犬の違い。 (題を書く) ・ 何が来たんだろう。 ・何が降ってい るんだろう。 ・どんなに降っ ているんだろう。 こんなに ・子犬に話しかけているのは、誰でしょう。 (予想1) 小学生、中高校生、若い人、大人、老 人、 男か、女か ・子犬はどっちにいったんだろう。 ・何があるんだろうね。 どぶ ・こいぬはどうした? ・こんどは、どっちにいったんだろう。 ・かきね ・その後はどうしたか な。 ・子犬はどこにいるんだろう。 ・震えていることはどうして分かりましたか ・子犬は どうなったかな。 ついていった |
4 音読をする。(一斉読) | 3 | |
5 詩の構成を指摘する。 | 1 | ・この詩は、いくつに分れていますか。 |
6 範読を聞きながら、イメ―ジをつくり 確めていく。 | 5 | ・空行の部分のイメ―ジ化 ・子犬が動いていることを指摘できたか。 ・最後の部分のイメ―ジ化 ・子犬に話しかけているのは、誰でしょう。 ・文末表現 ・女性語 ・表現の工夫によるイメ―ジ化 ・倒置法 |
7 語り手の人柄について話し合う。 | 5 | ・この人はどんな心の人だろう。 ・優 しさを感じることができたか |
8 音読をする。(斉読・指名読) | 2 | |
9
詩全体の印象について話し合う。
指名読・暗誦 | 5 | ・風は吹いているかな。 ・ 音が聞こえますか。 ・寒い感じがしますか。暖かい感じがしますか。 ・何が暖かいのでしょうね。 |
10 音読を する。 指名読(暗唱) | 1 |